
英語の論文、専門用語が多くてなかなか読み進められない…

無料で使える便利な翻訳ツールってある?
研究や仕事のために英語の学術論文を読む際に、このように感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、元大学教員である筆者が、「英語論文を手軽に読む」ためのおすすめ無料ツールを厳選して紹介します。
Google翻訳によるPDFの丸ごと翻訳、PubmedXによる日本語要約表示、さらにNotebookLMやperplexityといった生成AIの活用法まで、実際に使える方法を具体的に解説。
この記事が、あなたの研究や仕事を加速させるのに役立てば幸いです!
PubmedX:PubMedで論文のタイトルや要約を日本語で表示
Pubmedで英語論文を検索する際に便利なのが、Chrome拡張機能「PubmedX」です。

これを使えば、PubMedの検索結果に日本語のタイトルや要約が表示され、どの論文を読むべきかの判断や、論文の概要の把握がスムーズになります。
さらに、Impact Factorやオープンアクセス論文へのリンク表示といった機能もあり、PubMedユーザーには非常におすすめです。


ブラウザの翻訳機能:圧倒的に手軽な方法
Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザには、ページをワンクリックで翻訳できる機能が搭載されています。
論文が表示されているページを右クリックして「日本語に翻訳」を選ぶだけで、英語の論文ページを日本語に変換可能です。圧倒的に手軽な方法で、精度も十分高いです。
ブラウザを複数表示し、原文と訳文を並べて比較しながら読む方法も有効です。


Google翻訳:PDFの丸ごと翻訳も可能
身近な翻訳サイトであるGoogle翻訳は、単語や文章だけでなく、PDF全体を翻訳することもできます。
手順はシンプルで、翻訳形式として「ドキュメント」を選択して、翻訳したいPDFをドラッグ&ドロップするだけ。

翻訳結果に多少のぎこちなさはあるものの、PDFファイルを丸ごと翻訳できて、段落や図の構成もそのまま保持されるため、原文と訳文のPDFを並べて読み比べられます。


Google NotebookLM:論文に基づいた回答をくれる生成AI
GoogleのNotebookLMは、アップロードした論文PDFに基づいて質問できる生成AIです。
「Fig.1が示していることを説明して」「Fig.2の実験手法を詳しく解説して」といった質問に対して、根拠とともに答えてくれるのが特徴です。


ブラウザでの翻訳やGoogle翻訳だけでは理解が難しい場合に、専門知識を補ってくれる有用なツールです。
ただし、論文に書かれていない一般的な知識については答えにくいようなので、その場合は後述のperplexityを活用すると良いでしょう。
perplexity:検索特化の生成AI
「perplexity」は検索に強い生成AIで、まるでGoogle検索のように使えます。
質問すると回答とあわせて根拠のサイトも示してくれるため、情報の真偽を確認しやすい点も魅力です。

英語で検索すれば英語の論文やサイトを元に回答してくれることが多いので、必要に応じてGoogle翻訳を使って質問文を英語化するとスムーズです。
英語で返ってきた答えも、再びGoogle翻訳にかければ手軽に読めます。



まとめ
この記事では、英語の学術論文を効率よく読むための方法として、無料の翻訳サイトやAIツールを紹介しました。
ブラウザの翻訳機能やGoogle翻訳を使えば、手軽にページ全体やPDFファイルを翻訳できます。また、PubmedXのような拡張機能は、論文検索の段階から日本語での情報収集を助けてくれます。
さらに、Google NotebookLMやperplexityといったAIツールを使えば、論文の内容を要約したり、特定の図表や知識について質問したりすることが可能です。これらのツールを組み合わせることで、専門的な内容も効率よく理解できるようになります。
これらのツールを賢く使いこなして、英語論文をストレスなく読みこなしましょう!










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