
イタリア旅行を計画中だけど、どんな観光スポットがあるかイマイチわからない…

せっかくのイタリア旅行、もっと深く楽しみたいけど、何か良い方法はないかな?
そんな疑問・悩みをお持ちのあなたへ。
実は、映画やアニメ、漫画を通してイタリアの観光地に触れることで、旅行が何倍も楽しくなるかもしれません!
この記事では、イタリアに3回旅行に行った現役大学教員が、 イタリア旅行前に見ておくべき映画・アニメ・漫画 を厳選してご紹介します。
ローマの休日、天使と悪魔、ARIAなど、有名な作品から隠れた名作まで、それぞれの作品の見どころと合わせて、登場する都市や観光スポットを詳しく解説。
作品の世界観を事前に知っておくことで、観光スポットへの理解が深まり、まるで 聖地巡礼をしているような気分を味わえます。
さらに、この記事で紹介している映画・アニメ・漫画で、
- イタリアの主要都市(ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア)の魅力を発見・再発見できる
- 有名観光地だけでなく、隠れた名所も知ることができる
- 作品を通してイタリアの歴史や文化を深く理解できる
- 旅行プランを立てる際のヒントが得られる
など、様々なメリットがあるかも!?
この記事が、あなただけの特別なイタリア旅行の計画の参考になれば幸いです!
※映画・アニメ・漫画を紹介する都合上、多少のネタバレを含みますのでご注意ください。
『天使と悪魔』
『天使と悪魔』はイタリアのローマとバチカン市国を主な舞台とした映画です。
原作はダン・ブラウン作の同名小説です。この映画では歴史的建造物や有名な観光地を巧みに取り入れながらストーリーを展開していくので、ローマとバチカン市国の観光に行くなら見ておくことを強くおすすめする映画です。
非常に面白い映画なので、イタリアに行く予定がない人もぜひご覧ください。主人公のラングドン教授がカッコイイ。こういう大学の先生に憧れます。
ローマ
パンテオン
古代ローマ時代から現存する建造物で、映画内では重要な場面の舞台となっています。天井の大きな円形の開口部が特徴的で、ラファエロの墓もここにあります。
ナヴォーナ広場
バロック様式の美しい広場です。映画では広場の噴水が重要な場面で出てきます。
サンタンジェロ城
かつて牢獄としても使用されていたお城です。作中の重要な場面の舞台になります。
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリーア教会
映画に登場する礼拝堂があります。小さい教会でそこまでメジャーな観光地ではないので、ツアー旅行の行程に組み込まれていることは少ない気がします。ツアーの自由時間や個人旅行で行くのが良さそうです。
バチカン市国
サン・ピエトロ大聖堂

バチカンのシンボル的存在です。その圧倒的な大きさと荘厳さが映画でも印象的に描かれています。
システィーナ礼拝堂
ミケランジェロの天井画で有名な礼拝堂です。映画の重要な舞台の一つとなっています。
『インフェルノ』
『インフェルノ』も『天使と悪魔』と同じくダン・ブラウンの同名小説を原作とする映画です。主にイタリアのフィレンツェ・ヴェネツィアやトルコのイスタンブールを舞台としています。
フィレンツェ
ボーボリ庭園
メディチ家の邸宅であるピッティ宮殿に隣接する広大な庭園です。映画の序盤で出てきます。
ヴェッキオ宮殿

フィレンツェの中心部に位置する歴史的建造物です。映画中では五百人広間の壁面と天井画が印象的に描かれています。

↑ヴェッキオ宮殿前にあるミケランジェロ作のダビデ像はレプリカです。オリジナルは同じフィレンツェのアカデミア美術館に展示されています。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
フィレンツェの中心部に位置する洗礼堂です。ラングドン教授が重要な手がかりを探す場所となっています。
ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)
アルノ川に架かる中世の石橋で、両側に建物が並ぶ独特の景観が特徴です。映画では重要な移動シーンで登場します。

↑ウフィツィ美術館の窓から見たヴェッキオ橋です。
ヴェネツィア
サン・マルコ広場

サン・マルコ広場はベネチアの中心的存在であり「世界一美しい広場」と称されています。映画にはこの広場周辺でのシーンが含まれており、ベネチアの象徴的な景観を映し出しています。
サン・マルコ寺院

サン・マルコ広場に面するサン・マルコ寺院も映画に登場します。
イタロ (Italo)

イタロ (Italo) は日本の新幹線に相当するイタリアの高速鉄道です。映画中では上述したフィレンツェとヴェネツィア間の移動にも使用されています。
『ローマの休日』
『ローマの休日』は1953年に公開された映画で、ローマの美しい街並みを背景に繰り広げられる物語です。
この映画はローマの多くの観光名所を舞台としています(というよりこの映画がきっかけで観光名所になった場所が多い)。この映画に出てくる場所ほとんどが観光地と言っても良いかもしれません。
公開から70年以上経った現在でも、その魅力が色あせない名作です。
ローマ
フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノは古代ローマの遺跡群です。映画の序盤で登場します。
トレビの泉

コインを投げ入れることで有名なトレビの泉。超有名な観光地だけあってめちゃめちゃ混んでいます。
スペイン広場

こちらも超有名な観光地であるスペイン広場。
映画中ではアン王女がスペイン広場の階段でジェラートを食べる有名シーンがありますが、現在スペイン広場での座り込みや飲食は禁止されているので再現不可です。座っていると警官が来て立たせられます。
パンテオン
場所などは上述参照。映画中ではパンテオン近くのカフェのシーンがあります。
コロッセオ

古代ローマの闘技場であるコロッセオ。やはり人が多いです。
真実の口

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の廊下に飾られている大理石の円盤、通称「真実の口」。映画の中でこの口に手を噛まれる(ふりをする)シーンがありますが、あれはアドリブでオードリー・ヘプバーンは撮影時に本気で驚いていたのだそうな。

真実の口に手を入れて写真を撮るために列を作っています。
サンタンジェロ城
場所などは上述参照。映画中ではサンタンジェロ城そばの広場でダンスパーティーが行われています。
『ARIA』
ARIA は未来の火星の都市ネオ・ヴェネツィア舞台にした日常系の物語です。舞台であるネオ・ヴェネツィアは、地球のヴェネツィアを火星に移転させたものです。漫画やアニメがあります。
ARIA では実在するヴェネツィアの有名な観光地が細部まで忠実に描かれています。サン・マルコ広場、リアルト橋、ボーヴォロ階段、カ・ドーロ、フェニーチェ劇場など多くの実在の場所が作品に登場します。
またARIA の舞台であるネオ・ヴェネツィアは、イタリアやヴェネツィアの風習や伝統行事を受け継いでいでいます。例えば、カーニヴァルやアクア・アルタなどの実際のヴェネツィアの文化的要素が取り入れられた場面が作品中で多く見られます。
ヴェネツィアに行く人は是非見ていくべき作品です。
ARIA 中に登場する観光地は多すぎるので、以下に2つだけ紹介します。
ため息橋

ため息橋はドゥカーレ宮殿と隣接する牢獄を結んでいる橋です。
尋問室と牢獄をつなぐ役割のこの橋を囚人たちが渡る際、ヴェネツィアの美しい景色を最後に見て溜息をついたと言われています。
作品中でもヴェネツィアの風景の中で過ごせることを「ため息もんですよねぇ」と表現しています。ヴェネツィアに行くとそれが実感できます。
カッフェ・フローリアン
1720年に創業した世界最古のカフェの一つで、サン・マルコ広場に面して位置しています。
作中でも重要な場所として何度か登場します。お値段はお高めですが、ARIA が好きなら是非とも行きたいカフェです。
『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』
『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』はイタリアを舞台にした、ラブライブ!サンシャイン!! シリーズの劇場アニメ作品です。この映画では、Aqours のメンバーたちが行方不明になった3年生を探してイタリアを巡る冒険が描かれています。
ヴェネツィア
ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅
作中でイタリアでの冒険が始まる場所として登場するヴェネツィアの駅です。

↑駅を出た所から見える教会です。作中にも描かれています。
パラッツォ・コンタリーニ・デル・ボーヴォロ
ヴェネツィアにある小さなパラッツォ(宮殿)で、サン・マルコ広場の近くに位置しています。外部に設置された多重アーチの螺旋階段が特徴の建物です。
作中では、1・2年生のメンバーが、3年生のメンバーと作中で最初に再会するシーンで登場します。
フィレンツェ
ヴィラ コーラ
作中では鞠莉の知り合いの別荘として登場しますが、実際は高級ホテルです。
ローマ
スペイン広場
場所などは上述参照。作中ではライブが行われた場所です。
Venchi Cioccolato e Gelato, Roma Via della Croce, Piazza di Spagna

スペイン広場近くにある「Venchi」高級チョコレートとジェラートを売っているお店です。実際に行きましたが非常に美味しかったです。
作中では1年生がジェラートを持っているシーンで登場します。
『聖☆おにいさん』
『聖☆おにいさん』は、「ブッダとイエス・キリストが現代の東京でルームシェアしながらバカンスを過ごす」という斬新な設定が特徴の漫画です。
イタリアはカトリックの中心地であり、多くの教会や宗教的芸術作品が存在します。特に、イタリアの美術館に飾られている絵画の多くがキリスト教絵画です。
「聖☆おにいさん」では、イエスが主要キャラクターとして登場し、キリスト教の要素がユーモラスに描かれています。イタリアの教会や宗教美術をより身近に感じることができます。
イタリアの美術館に予備知識なしで行くと、何の場面の絵か分からない事も多いです。聖☆おにいさんを読めば、『この絵は聖書のあの場面かも』と美術作品をより楽しめるかもしれません。
まとめ
この記事では、イタリア旅行前に見ておくべき映画・アニメ・漫画を紹介しました。
作品を通してイタリアの歴史や文化に触れることで、旅行がより深く、思い出深いものになるかもしれません。
ぜひこの記事を参考に、あなただけのイタリア旅行を計画してみてください。
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