
研究室のホームページ作成を任されたけど、何から手をつけて良いか分からない…

パソコンは苦手だけれど、費用をかけずに研究室のホームページを作りたい!
そんなお悩みを抱えていませんか?
【背景】
最近では、研究業績や研究内容を学外に発信するため、大学の研究室単位でのホームページ運営が当たり前になっています。
しかし、いざ「研究室のホームページ作成をお願い」と言われても、パソコン操作に慣れていない人にとっては非常にハードルが高い作業に思えるかもしれません。
【この記事の目的】
本記事では、試行錯誤しながら研究室のホームページを作成した実体験をもとにして、「パソコン初心者だけど、できるだけ安く簡単に研究室のホームページを作りたい」という方向けに、具体的な手順とおすすめツールをご紹介します。
外注・ホームページビルダー・WordPress・Wixなどの特徴や費用感を比較しながら、自分に合った作成方法が見つかるように構成しました。
【内容】
- 大学のドメインを使う場合と使わない場合の違い
- ホームページ作成方法の比較(外注、ホームページビルダー、WordPress、Wix)
【こんな人におススメの記事】
- 研究室のホームページ作成を突然任された大学院生・助教
- パソコンが苦手で、HTMLやCSSの知識がまったくない人
- お金をかけずに、無料または安価でホームページを作りたい人
- WordPressやWixなどの無料ツールを使ってみたい人
はじめに:研究室のホームページ作成を任されたが…
研究室のホームページ作成を突然任され、何から手をつけて良いか途方に暮れている方もいらっしゃるかもしれません。
まずは以下の動画を見て、ホームページとは何か、インターネット、ドメイン、サーバーといった基本的なインターネット用語から理解を深めましょう。これらの基本概念を理解することで、スムーズなホームページ作成が可能になります。
大学独自のドメインを使用するか?
研究室のホームページを作成する際、まず検討すべきは大学独自のドメインを使用するかどうかです。「XXX@u-tokyo.ac.jp」のような形式のドメインですね。
大学のドメインを使用する:①ドメイン取得、②ホームページ作成、 ③ホームページ公開
大学のドメインでホームページを公開するには、以下の3つのステップが必要です。
①ドメインの取得:
この方法は大学によって異なります。詳細は、大学の情報センターやメディアセンターに問い合わせて確認しましょう。ドメインの維持にかかる費用も大学によって異なり、数百円程度で維持できる場合もあります。
②ホームページの作成:
これについては後ほど詳しくご紹介します(外注、ホームページビルダー、WordPressなど)。
③ホームページの公開:
個人的には、このステップが最も難易度が高いと感じています。作成したホームページを大学のドメインで公開する方法が分かりにくく、調べても情報が少ない場合があります。
大学の情報センターも、ドメインの取得までは対応してくれるかもしれませんが、ホームページ作成ツールとの連携方法までは把握していない可能性があります。
そのため、使用するツール(ホームページビルダーやWordPressなど)に応じた公開方法を自分で調べ、試行錯誤しながら設定する必要があるかもしれません。ウェブ初心者にとっては、ややハードルが高い作業です。
①の大学のドメイン取得の段階で、大学が推奨するホームページ作成ソフトや、学内で多く利用されているサービスについて尋ねてみると、以降の作業がスムーズになるかもしれません。
ホームページ作成方法:外注、ホームページビルダー、WordPress
ここでは、3つのホームページ作成方法をご紹介します。他にも多様な作成手段がありますが、初心者でも取り組みやすいものや費用が安いものを中心に取り上げます。
【外注】 費用:高、難易度:低
業者に依頼してホームページを制作してもらう方法です。大学生協で紹介している場合もあるので、確認してみるとよいでしょう。
難易度は非常に低く、ドメイン取得から公開までサポートしてくれる業者も多くあります。
一度業者にホームページを作成してもらえば、その後のホームページの更新や運営は研究室内で十分対応可能なことも多いです。
費用は高めで、20~30万円程度かかる場合もあります。「予算に余裕がある研究室向け」と言えるでしょう。
【ホームページビルダー】費用:中、難易度:中
ホームページビルダーは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、誰でも簡単にホームページを作成できるソフトウェアです。
大学生協で取り扱っている場合もあるので、入手は比較的簡単だと思います。費用も外注するよりは安く抑えられます。
ホームページビルダーの使い方についての書籍も販売されているので、ホームページビルダーでホームページを作ることは、ウェブ初心者でもできると思います。
実際に私も、パソコンに今よりも詳しくなかった当時に、解説書を読みながらホームページビルダーを使って研究室のホームページをなんとか作ることができました。
注意点としては、ホームページは作成できたものの、作成したホームページを大学のドメインで公開する方法が分からないこともあります。
ホームページビルダーのサポート担当や、大学の情報センターにそれぞれ問い合わせをしながら、作成したホームページと大学のドメインを連携させるのは、なかなか骨が折れる作業になるかもしれません。
またホームページビルダーがローカル作成方式(主にパソコン上で作成し、できあがったページをサーバーにアップロードする)である点にも注意が必要です。
ホームページビルダーをインストールしていたパソコンが壊れた場合は、新たなパソコンにホームページビルダーをインストールし直すことになりますが、元の作業環境を再現するのに苦労する場合もあります。
【WordPress】費用:なし、難易度:高
WordPressは、ブログやホームページを簡単に作成・管理できる無料の管理システムです。プログラミングの専門知識がなくてもWebサイトの作成や記事投稿が可能です。
個人ブログの運用に使用されていることも多く、このブログもWordPressを使用して作成しています。
WordPressはプログラミングの専門知識は不要ですが、使用難易度はホームページビルダーよりも高いと感じます。
WordPressの使い方は検索すれば数多くヒットすると思います。ただし、WordPressで作ったホームページを所属する大学のドメインで公開する方法については、検索してもヒットしないかもしれません。その場合は、試行錯誤して解決することになるでしょう。
大学のドメインを使用しない:【Wix】費用:なし~、難易度:中?
大学のドメインを使用しない場合は、個人でブログ開設をするのと同様に、様々な手法でホームページを作ることもできます。
作成したホームページと大学のドメインを連携させる作業も必要ないので、ホームページの作成と公開の間のハードルも低いと思います。
ドメインを細かく指定しなくてもよい場合は、Wix(ウィックス)などのウェブサービスを利用して無料でホームページを作ることができます。
Wixは専門知識がなくても簡単にホームページを作成できるウェブサービスです。HTMLやCSSなどのプログラミング知識は不要で、豊富なテンプレートや直感的なドラッグ&ドロップ操作によって、初心者でも短時間で自分だけのホームページをデザイン・公開できます。
Wixは無料で使用できますが、有料プランもあるようです。
私は実際に使用したことがありませんが、操作も非常に簡単なようですので、もし私が研究室のホームページを一から作ることになったとしたらWixの無料プランを使うと思います。
自身の所属大学の名前で「○○大学 Wix」と検索してみて、実際に研究室のページが見つかれば、その大学でWixを使用してホームページを作成している研究室があるということなので、安心してWixでホームページを作成することができます。
注意点:ホームページを作り始める前に大学に問い合わせる
ホームページを作る方法が決まったら、大学の情報センターやメディアセンターに「○○の方法でホームページを作ろうと思うが問題ないか」を問い合わせることが重要です。
大学によっては、ホームページ作成方法に指定がある場合があります。例えば、せっかくWixでホームページを作成したのに、その大学では許可していないことを後から知ったら、作業が無駄になってしまいます。
まとめ
作成方法 | 費用 | 難易度 | メリット | デメリット |
外注 | 高(数十万円) | 低 | プロに任せられる | 費用が高い |
ホームページビルダー | 中(数万円) | 中 | 書籍も多く学びやすい | 公開作業が難しいことがある |
WordPress | 低(無料) | 高 | 拡張性が高く、学べば自由度が高い | 最初は覚えることが多く、手間も多い |
Wix | 低(無料~) | 中 | 簡単・すぐ公開できる | 大学のドメインを使用しない |
研究室のホームページ作成は、外注・ホームページビルダー・WordPress・Wixといった方法があります。
それぞれ費用や難易度が異なるため、自分のスキルや予算、大学のルールに応じて選択しましょう。
この記事が、ホームページ作成の参考になれば幸いです!
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