あなたは実験中に、こんな悩みを抱えていませんか?
- 溶液の分注が面倒で時間がかかる…
- チューブやプレートの置き場所がしっくりこない…
- 実験機器のUSBポートが壊れないか心配…
これらの悩みを解決してくれる、便利な実験グッズがあるんです!
本記事では、実験経験10年以上の現役大学教員が厳選した、実験室で役立つ便利グッズを8つご紹介します。
「こんなものがあったらいいな」を叶える、実験効率をアップさせるアイテムばかりです。ぜひ、読み進めて、あなたの実験をより快適なものにしてください。
本記事は、実験経験10年以上の現役大学教員ある私がおすすめする実験室で使いたい小物8選をまとめたものです。必須ではないけどあると嬉しいグッズを選んでいます。
便利グッズ8選
USB延長コード
高価な実験機器にはUSB延長ケーブルをつなぎましょう(私の恩師の教えです)。
USBを頻繁に抜き差しする場合、実験機器やパソコンの差し込み口が壊れる可能性があります。差込口が壊れると、機器自体の動作に問題がないのに高額な修理費用が必要になったり、最悪使用不可になる可能性もあります。
延長ケーブルを常時つないでおけば、安価でリスク回避できます。この話を聞いてからはラボ中の高額機器やパソコンに延長ケーブルをつなぐようになりました。
ラボピタ(セロハンテープのように使えるパラフィルム)
ラボピタはセロハンテープ感覚でパラフィルムの代わりに使用できるものです。
各種チューブの蓋口に巻いて密封するのに便利です。手でも切れるので手軽に使えます。パラフィルムと違い紙がないのでゴミが出ないのも地味に嬉しい。
多面チューブスタンド(1 mL, 15 mL, 50 mL チューブに対応)
多面で使えるチューブスタンドは個人の実験デスクに1つあると便利です。
各チューブサイズ(1 mL, 15 mL, 50 mLなど)に対応したチューブスタンドをそれぞれ用意するとかさばります。チューブの本数が少ない場合は、回転させて各種チューブを立てられるスタンドが便利です。
価格はピンキリですが、用途に応じて必要なスペックなものを買いましょう。安いものでも1つあると何かと便利です。
連続分注器(ピペットマン)
連続分注器は マルチウェルプレート(96ウェルプレートなど)に同じ溶液を分注する際に非常に便利です。
普通のピペットマンだと1ウェル毎に溶液を吸い直さないといけないので…
- 分注ミスが増える
- 手間がかかる
- 手が疲れる(腱鞘炎になりそう)
汎用プラスチックチップ(200 uL, 1000 uLなど)が使えるものを買えば、専用のチップを用意する必要もありません。
1人だけで使うにはやや高価ですが、複数人で使うのであれば悪くない買い物だと思います。
マイクロプレート傾斜スタンド
連続分注器と合わせてマルチ well プレートへの分注時にあると便利なのが傾斜が付いたプレートスタンド。
- 傾斜があるので well 内を確認しやすい
- 覗き込む姿勢にならないので腰にも優しい
- 番地が記載されているので分注を間違えにくい
ラボに1台あれば、皆で使いまわせますよ。
マスカー(養生シートとマスキングテープが一体となった養生グッズ)
実験室の大掃除でデスクや棚を養生する際には「マスカー」が超有用です。
テープを貼ってビニールを垂らすだけで養生が完了します。大きなビニール袋をハサミで切ってガムテープで貼る、といった面倒な作業はもう必要ありません。
便利過ぎて、一度使うとコレなしの実験室の大掃除には戻れなくなります。是非一度お試しを。
メガネのくもり止め
パールピュア200のメガネのくもり止めは、価格もお手頃でおすすめです。
メガネに直接垂らしてティッシュで伸ばして拭き取るだけで使えます。
マスク着用時にメガネが曇るのを防ぐだけでなく、実験用の防護ゴーグルにも使用できます。
視野が曇って手元が見えにくいと実験時に地味に困るので、興味があればお試しを。
Echo Dot with clock(LED時計付きの Alexa)
Amazon の時計付きスマートスピーカー (Echo Dot) は、タイマーとして有用です。
- 「アレクサ、タイマーを〇分に設定」と言えば、手がふさがっていてもタイマー設定が可能
- 残り時間も表示される
自宅ではキッチンタイマーとして使用しています。手を使わなくても操作できるのが非常に便利です。
ラボで実験タイマーとしても使っても便利だと思いますが、絶対遊びたくなるのでまだ試したことはありません。いつか使ってみたいです。
まとめ
この記事では、実験経験10年以上の現役大学教員が厳選した、実験室で役立つ便利グッズ8選を紹介しました。
USB延長コードやラボピタ、連続分注器など、どれも実験効率をアップさせるのに役立つアイテムばかりです。これらのグッズを活用することで、実験中のストレスを軽減し、よりスムーズに研究を進めることができます。
ぜひ、今回の記事を参考に、あなたの実験室にも取り入れてみてください。
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