私は普段 X (旧Twitter) や本ブログで色々なおすすめの本を紹介しています。本記事では2023年に読んだ (読み返した) 本を振り返って、特におすすめしたい本11選を記載します。年末年始に読書する本選びの参考になれば幸いです。
【1】神時間力
今年1番の印象に残っている本。家族のすすめで読みました。
印象に残っているフレーズは「わたしたちは24時間という投資資金を毎日もらっていて、それを何かに投資して生きている」です。この本を読んで自分の残りの人生を何に使うべきかを考えるようになり、日々の行動もそれに沿ったものになった気がします。
時間の使い方について、小手先のテクニックではなく本質を知りたい人は特におすすめ。
【2】「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略
印象に残っているフレーズは「30歳過ぎたら、みんな同級生」です。
40歳が近づいて、今後の人生について考えることが多くなった時に読むのがおすすめです。
【3】映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
自身の興味100%で娯楽として読みました。最近の若い子は情報を集めるために色々な工夫をする必要があり、大変なんだなと思いました(小並感)。
詳細な感想は下記の記事で記載しています。
【4】愛を伝える5つの方法
印象に残っているフレーズは「愛は選択」です。
法律上で夫婦になったからといって、他人同士が同じ家に住んでそれまで通り暮らしていたら、問題が起きない方がおかしいです。円満な夫婦生活にはお互いの努力が必要です。自分が自然としたいとは思わないことや性に合わないことでも「相手のためにしてあげる」のが愛です。
夫婦関係に悩んでいる方、悩んでいるとは言わないまでもモヤッとを感じることがある人は是非お読みください。大事なのは愛じゃよ、愛じゃ。
【5】母親になって後悔してる
なかなか衝撃的なタイトルです。
親になることは素晴らしいことであり、それに異を唱える事はややもすれば悪とみなされがちですが、母親になって後悔している当事者の言葉が赤裸々に書かれています。
親になることを考えている人は読んでみても良いと思います。
【6】仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?
でぶどりの4コマが可愛いです。
メールの書き方など、職場・ラボの生活に有用な知識・技術が書かれています。私はこの本を読んでメールの書き方を改めました。
【7】悪文
悪い文章とは何か、なぜ悪いのか、どうすれば良くなるのかが分かります。
例文が古いのでやや読みにくい部分もありますが、得るものは多かったです。
研究費の申請書でも「文法的には間違っていないが、何を言いたいか良く分からん」みたいな文書を書いたり読んだりすることは稀によくあります。この本を読むとそんな悪文を書かないコツが分かる気がします。
学振、奨学金、研究費の申請書で良文を書きたい人におすすめの本です。
【8】ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集
タルムードとは簡単に言うとユダヤ教の教えが書かれた本のこと。この本にはタルムードに書かれている小話が書かれています。
小話と侮るなかれ、大人が読んでも考えさせられる、人生の教訓が詰まっています。
下記の動画を見て興味を持ったら是非お読みください。
【9】人を動かす
D・カーネギーの名著です。人を褒めて伸ばすことの大切さを学べます。
成功した人を褒めることは容易ですが、失敗した人を褒めるのは難しいです。だとしても、失敗した人を褒めることの大切さを学ぶことができます。
【10】シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
いわゆる凄い人が何を考えどのように行動しているかが分かる本です。
印象に残っているフレーズは「努力は過大評価されている。判断が過小評価されている」です。
私は以前は「努力は裏切らない、努力すれば報われる、努力すれば誰かが見ていてくれる、努力すればいつかは認められる」と考えていました。今思うとその考え方は半分正解で半分間違っていると感じます。
努力は大事です。ですが、何が正しい努力かの方向性を判断することは、努力すること自体よりも大事です。方向性が間違っている努力をいくら重ねても成果は得られません。無駄な努力になります。がむしゃらに努力を重ねる前に、その努力が正しい方向を向いているか常に考えましょう。
他の印象的なフレーズは「迷ったら答えはノー」。
進学・就職・転職・結婚などの人生に数年〜数十年レベルで影響する決断を軽はずみにしてはいけません。間違った決断をした場合、そのリカバリーには多くの労力・時間・お金が必要になります。人生に大きな影響を与える決断の際に少しでも迷ったらノーです。「何が何でも絶対やる!」位のテンションで決断しましょう。
下記のリンクからPDF版を無料ダウンロードできます。電子書籍リーダーでは読みにくいかも知れないので、ちょっと読んで面白そうなら本を購入するのもありです。
「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」(サンマーク出版)
【11】ぼくのメジャースプーン
※多少のネタバレあり
私は普段小説をほとんど読みません。この本は2023年に読んだ唯一の小説だと思います。家族のすすめで読みました。
主人公は「条件ゲーム提示能力」という特殊能力を持った小学生の男の子。「条件ゲーム提示能力」は文字通り条件付きですが、相手の行動を操ることができるチート能力です。極論、生死に関わる行動を取らせることもできます。
その主人公が、同じ能力を持つ親戚の大学教授からその能力の性質・発動条件・限界を教わったり、どのような使い方をすれば良いかを考える過程は、論理的思考を楽しめます。読者の私も色々考えながら読みました。
やや刺激が強い描写もあるので万人にはおすすめしにくいです。実際、辛くなりそうだったので、私は少年が教授に出会った場面以降をメインに読みました。
「条件ゲーム提示能力」という能力に興味を持った方は是非お読みください。刺激が苦手な方は私のように後半だけ読んでも十分に楽しめます。勿論、全部読むのが最良ですが。
【12】ぬら次郎の突撃!人生劇場
漫画を1つだけ紹介します。Amazon Kindle で無料で読めます。
3巻でぬら次郎がお母さんに犬を飼うことについて語っているが印象に残っています。
犬を飼うにはお金、広い家、世話する力、責任能力が必要になります。ただし世話する力 (特に体力) は歳を取ると確実に低下していきます。犬を飼う能力があって、犬を飼いたい強い気持ちがあるのなら、老後を待たずに早く飼った方が良いんだなと学びました。
犬を飼いたいと思っている人は是非お読みください。猫も出てくるので猫好きにもおすすめの漫画です。
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