現役大学教員が学生に伝えたい「信頼の大切さ」

研究・実験・勉強

信頼というものは目には見えないですが、確かに存在する概念です。信頼を疎かにすると「同じことを言っても信じて貰えない」、「同じ立場なのに異なる扱いを受ける」ことになるかも知れません。

本記事は、現役大学教員である私が学生に知って欲しいと考える 「信頼の大切さ」 について書いています。私のX(Twitter)アカウント「博士の生活講座@hakase_seikatsu」でしたポスト(ツイート)のいくつかを加筆・修正して作成しました。

この記事が円滑な人間関係の形成に役立てば幸いです。

信頼口座についての動画を見る

私が信頼や信用の大切さについて学んだ動画です。「信頼すること・されることの大切さ」や「信頼される方法」が分かります。

同じことを言っても意見が採用されないのは「信頼されていないから」かも

全く同じことを言ってるはずなのにあなたの意見だけが採用されないのは「信頼されていないから」かも知れません。

人は「信頼している人の話を信じる、信頼していない人の話は信じない」という傾向があります。「何を言っているか」ではなく「誰が言っているか」で判断される場面は意外に多いです。

そもそも実生活においては明らかに白黒や正否が分かる場面は少ないです(分かるなら議論の対象にならない)。ゆえに「何を言っているか」では判断することが難しく、「誰が言っているか」で判断せざる場面も多いのです。

普段から信頼されない行動を積み重ねていると下記のようなことになるかも。

  • 本当に良い意見を言っても採用されない
  • 困った時に助けて貰えない

自分を信頼していない相手に対して「自分が望む対応」を求めるのは無理ゲーです。約束を守る、素早く対応するなど普段から信頼を貯めておきましょう。

締切・約束・期限は守る

締切・約束・期限は守りましょう。「守らないよりは守れた方が良いよね」や「守れたら守るね」という姿勢ではダメです。「何が何でも守る」という姿勢でいる位が丁度良いです。

守らないと容易に信頼を失います。信頼を失うと万事に影響します。

と言っても、実生活ではトラブルにより守れない事態も起こります。そういう場合でも、守れない事が分かったら早めに連絡・相談することで信頼を失わずにすみます。

期限後の連絡・相談は「マジで緊急の時」を除いて避けましょう。

愚痴を言う相手と頻度は考える

愚痴を言う相手と頻度は考えましょう。

  • 愚痴は基本的には信頼を損なう行為
  • 信頼関係がない相手に愚痴を言っても理解されない
  • 愚痴は十分な信頼関係がある相手に適切な頻度で言う

「愚痴を言ってはいけない」という話ではありません。適切な相手に適切な頻度で愚痴りましょうという話です。

ミスを隠すと信頼を失う

ミスを隠せば信頼を失いますが、ミスしただけで信頼を失うことはありません。ミスをしただけで信用を失うような環境は健全でないかも(ミスをしない人間はいないから)。

ミスを可能な限りリカバリーして、次は同じミスがないように改善をはかることで逆に信頼される人になれます。

ただし「同じミスを繰り返す」のはやめましょう。同じミスを繰り返すと、何も学ばない奴だと思われて信頼をなくします。

誰かが助けてくれる前提で行動するのは信頼ではなく甘え

誰かが助けてくれる前提で行動するのは、周囲を信頼しているのではなく甘えています。

まずは担当者だけで完結できるように計画を立てましょう。予期できるトラブルに対しては予め対処方法を考えておきましょう。

担当者だけでは解決できない予期せぬトラブルの時は周囲に助けを求めるべきです。その時に助けて貰えるかは「信頼されているか」が重要です。

メールの返信が早いと信頼される

メールにすぐ返信することは誰でもできてコスパ良く信頼される方法です。すぐに返信することは「あなたの案件に優先して取り組んでいる」ことを示す行為だからです。

  • 「了解です」と送るだけで「メールを読んだこと」が伝わる
  • すぐの回答が難しい場合は「検討してまた連絡します」とひとまず返信

何も返信がないと、メールの送り手は「届いていない or 読んでいない or …」と多くの可能性を考えることになります。ゆえに、メールをすぐに返信して送り手の心理的負担を軽減してくれる人は信頼されるのです。

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