私は30代後半で大学教員から民間企業へ転職しました。きっかけは「民間でのキャリアの可能性を残しておきたい」という思いと、「暮らしたい街で働く」という人生の選択をしたかったからです。結果として、価値観に共感できる企業との出会いや、信頼できる転職エージェントのサポートがあり、転職を実現することができました。
この記事では、アカデミアから企業へ転職を考える方に向けて、大学教員から民間企業へ転職した筆者の体験談をもとに「なぜ転職を決断したのか」「転職先を選んだ理由」「暮らす場所が人生に与える影響」について具体的に紹介します。
アカデミアでのキャリアに不安を感じている方、企業転職を検討している大学教員・研究者の方にとって、新しいキャリアの可能性を見つける参考になれば幸いです！
アカデミアで働き続けることについて
アカデミアの研究者や大学教員って大変だなと感じていました。
これまで在籍していたラボの教授（ボス）の多くが、平日・土日にかかわらず朝から晩まで仕事をしているのを見て「自分はこうはなれないかな…」となんとなく感じていました。
自分は、研究に関する熱意や才能がそこまでではないかなと感じていました。
年齢的に民間企業へ転職するなら今かなと感じました。
私は30代後半でアカデミアから民間企業へ転職しました。仮に民間企業での勤務経験がない状態でさらに10年後に転職活動した場合、今よりも間違いなく厳しい転職活動になることが予想されました。
民間企業で働くという選択肢を人生で残すために、今転職する選択肢もありかなと思いました。
キャリアを多様化にしたいと考えていました。
転職が盛んになり流動性が求められる現代社会において、才能や能力に自信がない自分が、大学教員や研究者としての生き方しかできなくなる可能性を怖く感じました。
転職先の企業について
転職先の企業の求人内容が私のこれまでのキャリアにかなり近いものでした。
他にそのような求人はほとんどありませんでした。
転職活動に際して、転職先の企業がホームページに掲載していた価値観に共感できました。
掲げている企業の成長方針や仕事における価値観が、私が仕事や生き方で重視している価値観（選択と集中、適材適所など）と一致する部分が多かったです。
選考の過程で面接を担当してくれた人事担当者や職場上司の人柄が良いと感じました。
単純に「良い人が多いから、良い会社なんだろうな」という印象を持ちました。
私が利用した転職エージェントの担当者がたまたま知り合いでした。
具体的には、担当者が私が中学生の時に利用していた塾の先生（当時は大学生）でした。
縁を感じたのと、事前に面識があったため、その人の「ここは良い企業です」という説明を素直に信じることができました。
仮に事前に面識がない転職エージェントだった場合は、どうしてもビジネス上の付き合いという側面が大きいため、全面的に信頼するのは難しかったかもしれません。
転職エージェントを利用する転職については、下記の記事もご参照ください👇
沼津について
前職の勤務地が、私や家族の実家から遠いのも転職理由の1つでした（どんな交通機関でも5時間以上かかる）。
親に何かあった時のことを考えると、もう少し実家の近くに住みたいと感じていました。
沼津を舞台とするラブライブ！サンシャイン!!というアニメが好きです。
沼津が転職先の職場の通勤県内だったので、好きなアニメの聖地に住めることに感動しました。
仮に今回転職しなかった場合に、「あの時に転職していれば沼津に住めたかもしれない…」と将来後悔するのが嫌でした。
沼津という街が好きです。
駅周辺はそこそこ栄えており暮らしやすく、海や山などの自然も豊かで、海鮮などの食べ物も美味しく、新幹線を使えば東京へも1時間程度で行けます。
沼津市は移住を歓迎する制度・支援も充実してます。
移住するために重要視される要素の多くで平均点以上を叩き出している、非常に良い街だと感じています。
自分が住みたい街に住むという生き方をしてみたいと思いました。
アカデミアの研究者や大学教員は、募集があるポジションに応募するのが基本だと思いますので、住む場所を選びにくい職業だと思います。
転職を通じて、住む場所で仕事や人生を決めるという生き方を経験してみたかったです。
まとめ
この記事では、大学教員として働いていた私が、民間企業へ転職した理由を実体験をもとに解説しました。
将来への不安やキャリアの多様化を求めて転職を決意し、偶然の縁と企業との価値観の一致、そして「沼津に住みたい」という強い想いが、この大きな転機をもたらしました。
この記事が、アカデミアから企業への転職を考えている方のキャリア選択の参考になれば幸いです。
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