速読は怪しいと思っていた時期が私にもありました ~速読のすすめ~

生活

 私は読書が苦手でしたし、今でも苦手意識があります。本を読むこと自体は苦ではないのですが、読書という行為を「情報入手の手段」や「趣味」して捉えた時に、どうしてもコスパが悪いと感じていました。具体的には、読書には時間とお金がかかります。
 本を1冊読むのには数十分~数時間かかります。もちろん、良い本を読んだ時には、その時間以上の価値が得られます。逆にあまり得るものがない本や単純につまらない本を、時間をかけて読んだ時の時間を無駄にした感が苦手です。本は最初から最後まできちんと読まなくてはという完璧主義も、この感情の原因に寄与している気もします。
 また本を買うのにはお金がかかります。ゲームソフト代や飲み会代と比較すれば安いですし、古本はそれほど高価ではないですが、新刊はそこそこの値段がします。
 本はその性質上、全部読まないと良し悪しが分からないと思っていたので、本を買うのは自分の時間とお金をベットするギャンブルのような感覚がありました
 この記事では、私が読書の苦手意識を減らすのに役立った速読について記します。
 「速読? 超能力かなんかか? 怪しいぞ?」と思ったあなたも是非一読を。大丈夫だよー、怖くないよー、さあおいでー。

  1. 速読のメリットとやり方
  2. 速読で立ち読みやサンプル読みをしよう
  3. 速読すると読書量が増える

1. 速読のメリットとやり方
 速読のメリットを簡単に言うと、「短時間でその本の内容を大まかにつかめる」ことだと思います。
 ここでいう速読とは書籍『どんな本でも大量に読める「速読」の本』で掲載されている方法に記載されているものです。この本は、読書が苦手だという話を高校時代の恩師にした時に、紹介して貰った本です。読書に苦手意識がある人は是非読んでみてください。

 速読の方法を簡単に言うと、
1. 「目次」をパラパラと数回読む
2. 「まえがき」と「あとがき」をパラパラと数回読む
3. 「本文」をパラパラと数回読む

 これだけです。各ステップは数分で終えて、全ステップで30分程度の所要時間を目指します。

 ポイントを3つ紹介します。
 1つ目のポイントはパラパラ読むことです。一字一字熟読するのではありません。熟読していたら速読になりません。イメージ的には飲食店でメニューを眺めるのに近いです。パラパラ眺めている中に気になる見出しやワードがあったら一時足を止めますが、またすぐにパラパラ眺めましょう。
 2つ目のポイントは数回読むことです。例えば目次の最初から最後までパラパラ読んだらまた最初に戻ります。これを数回繰り返します。パラパラ読みを数回繰り返すことで、大まかな内容をつかむことができます。
 3つ目のポイントは「目次」→「まえがき・あとがき」→「本文」の順で読むことです。理由は、この順番に要約度 (私の造語) が高いからです。要約度が高い項目順にパラパラ読みすることで、本の概要をつかみやすくなります。そのため、「まえがき・あとがき」あるいは「目次」までのパラパラ読みだけでも、ある程度の内容を理解することができます。このことは、後述する立ち読み・サンプル読みとも関連します。

2. 速読で立ち読みやサンプル読みをしよう
 速読が効果を発揮するのは、本屋での立ち読みや電子書籍Amazon Kindle のサンプル読みです。
 本屋での立ち読みはその名の通り、書店で気になった本をその場でちょっと読むことです (この説明必要?)。立ち読みの際に上述の速読方法を意識すると、本の内容を把握や、購入するかの決定に役立ちます。速読で立ち読みして気になったら購入しましょう
 Amazon Kindleの本は立ち読みできませんが、サンプルを読むことができます。多くの本では「まえがき」と「目次」をサンプルで読むことが分かるので、サンプルをパラパラ読みするだけでその本の概要をつかむことができます。

3. 速読すると読書量が増える
 上述のような立ち読みやサンプル読みを続けると、本全体を読まなくなるのではと思うかもしれません。ですが私の場合、速読を始めて全体まで読む本の数も増えました。速読を知るまでは、本を全く読まない月もざらにあったのですが、今はKindleのサンプル読みを10冊/月、購入して本文まで読む本は3冊/月くらいになりました。
 読む本の数が増えた理由としては、下記2点だと思います。
1. 概要をつかんで読みたいと思った本であれば、お金・時間をベットする抵抗が小さいこと
2. 単純に触れる本が増えて、読みたいと思える本に出会う可能性が増したこと

 以上のように、本が苦手な人こそ速読をすれば読書量が増えるかも知れません。
ただ「私、速読してるんだ。本を効率的に読めるし、読書量も増えるしおすすめだよ」と友人に真顔で言うと、「あっ、そうなんだ。ごめん、ちょっと用事思い出したわ (怪しい、セミナーとか誘われそう、関わらんとこ)」みたいな空気になるかも知れません。
 そういう時は「大丈夫だよー、怖くないよー、さあおいでー」と人畜無害な顔をして近づいて、速読を洗脳しましょう。痛みは始めの時だけ、慣れてしまえば大丈夫です。

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