「クラシックコンサートに行ってみたいけど、クラシックに詳しくなくても大丈夫かな?」「何を持っていけば良いのかな?」と不安に思っていませんか?
大丈夫です!この記事では、クラシック音楽の素人である現役大学教員が、初心者の方に向けてクラシックコンサートを楽しむための秘訣を伝授します。
実際に1年間で10回以上コンサートに足を運んだ経験から、予習方法から当日の持ち物、知っておくと便利なマナーまで、分かりやすく解説しています。
この記事を読めば、クラシックコンサートが初めての方でも、安心して当日を迎え、演奏を心から楽しむことができるでしょう。
さあ、あなたもクラシック音楽の世界へ足を踏み入れてみませんか?
曲の演奏時間を調べておく
クラシックコンサートに初めて行く人は、曲の演奏時間だけでも調べて行くのがおすすめです。
コンサートでは自分がよく知っている曲だけが演奏される訳ではありません。馴染みのない曲が演奏されて、その曲の終了までの時間が分からないと集中して聴くのはなかなか難しいです。
クラシック音楽は演奏時間も曲によって大きく異なるので、全く知らない曲の終了タイミングを予想するのは難しいです。タイミングを間違って曲が終わっていないのに拍手をしそうになることもあります。
いつ曲が終わるかを知っているだけでどんな曲でも安心して聞くことができます。演奏時間が分かっていれば、拍手のタイミングを間違うこともないです。
会場で配られるパンフレットに演奏時間が書かれていることもありますが、書かれていない時に備えて事前に調べておくと安心です。
腕時計を持って行く
曲の演奏時間を調べていっても、会場に時計がなかったり、座席から時計が見えなかったりすると演奏時間の把握が難しくなります。
腕時計を持って行けば会場の時計事情にかかわらず演奏時間を把握することができます。
スマートウォッチだと予期せず鳴り出すかも知れないので、いわゆる普通の腕時計の方が良いかも知れません。どんな腕時計でも演奏中にアラームが鳴らないようにするのはお忘れなく。
YouTube で演奏曲を事前に聞いておく
一度も聞いたことがない曲よりは、聞いた事がある曲の方が集中して聴くことができます。なので YouTube で演奏曲を検索して事前に聞いておくことおすすめします。
集中して聴かなくても、作業用 BGM 的に聞き流すだけでも効果があると感じます。「なんとなく聞いたことがある感」があるだけでも、本番で聞きやすくなります。
YouTube で検索してもヒットしない場合もありますが、その場合は CD を借りたり、本番の演奏で初めて聴くのを楽しみにしたりしましょう。
演奏曲の構成、作曲者、作曲された経緯について調べる
余裕と興味があれば事前に演奏曲の構成、作曲者、作曲された経緯について調べてみましょう。
曲の構成(何楽章の曲なのか?)を知っていれば、楽章毎の雰囲気の違いを楽しむのに役立つかも知れません。作曲者や作曲された経緯を知っていれば、曲について印象が変わったり理解が深まるかも知れません。
調べる方法は何でも良いです。演奏曲を Google などで検索してヒットしたサイトを読んでみたり、Wikipedia の記事を読んだり、生成 AI(ChatGPT)に「〇〇という曲の作曲者、曲の構成、作曲された経緯を教えてください」と質問しても良いでしょう。
チラシを入れる袋を持って行く
演奏会場ではアンケート用紙やコンサートチラシを沢山貰うことがあります。
袋入りで貰うこともありますが、袋なしで渡されて入れる袋がないと扱いに困ります。座席下に直接置くのもはばかれるし、上演中にずっと手に持っているのも大変です。上演中にウトウトしてうっかり落としたら大変です。
チラシを入れるための袋を持って行きましょう。布製やプラスチック製のエコバックが良いと思います。
ビニール袋は非推奨です。普段の生活では気になりませんがビニール袋は意外とカサカサします。
上演中の静かなタイミングでビニール袋がカサカサする音は意外に響き渡るので注意。
マスクを持って行く
演奏中は咳をしにくいものです。喉の乾燥が心配な人はマスクを持って行きましょう。
ビニール袋で個包装されているマスクは上演前に袋から出しておきましょう。演奏中にビニール袋から音を出さずに取り出すのは難しいです。
トイレが近い人は行く前に餅や団子を食べる
個人の感想ですが、餅や団子を食べるとトイレに行く間隔が長くなる気がします。
我慢しないのが最良の方法ですが、演奏中は座席を離れるのも気が引けるし、演奏中は会場に再び入ることができないこともあります。
トイレが心配な人はおまじない程度のつもりで餅や団子を食べていきましょう。
クラシックコンサートは「観客のモラル・マナーにその質が左右されるサービス」である
クラシックコンサートに限らず映画館・コンサート・演劇などは「利用者のモラル・マナーにその質が左右されるサービス」であることを認識しましょう。
自分以外の利用者が関与するので、いつでも自分が望む質が得られるとは限りません。もしかしたら他の観客の物音がになるかも知れません(例 咳払い、くしゃみ、いびき、ヒソヒソ声、スマートフォンの着信音、カバンを開閉する音、何かを落とす音)。演奏後にブラボーと叫ぶのが早過ぎる人もいるかも知れません。
トラブルがあったとしても演奏中にスタッフを呼ぶのは難しく、スタッフを読んだとて改善する保証もありません。
良質な体験を望むなら事前に自分で対策すべき最善ですが (例 高価な or 客層が良さそうなコンサート選ぶ)、完璧な対策は難しいです。ある程度の寛容や諦めも必要でしょう。
まとめ
この記事では、クラシックコンサート初心者に向けて、予習方法から当日の持ち物、鑑賞マナーまで、幅広く解説しました。
事前に演奏時間を調べておく、YouTubeで曲を聴いておく、チラシを入れる袋を持参するなど、ちょっとした準備と心構えで、コンサート体験は格段に向上します。
ぜひこの記事を参考に、クラシックコンサートへ足を運んでみてください。
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